2011年製作の映画なのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
インドのシク教総本山にあたるハリマンディル・サーヒブ<黄金寺院>では毎日10万食、
巡礼者や旅行者のために食事を無料で提供している。その舞台裏を臨場感あふれるその
場の音のみが響く、ナレーションなしのドキュメンタリー映画です。
10万食の食事を作る人々の連携、無駄のない作業、食材用意に始まり片付けまでの
プロセス。一度に5000人が同じ場所で同じものを食べるという‟大きな団らん”。
フィリップ・ウイチュス監督は、「食事には食べることに対する姿勢、そのために使う調理器具、
一緒に料理を食べる人たち、食事をする場所がとても大切」と言っています。
きわめてシンプルな「共に生き、尊敬し合う」という根本原理が貫かれていることに気づか
されます。見返りを求めない純粋な儀式とも思える行為は、長い歴史と宗教の発生地としての
インドを強く感じるものでした。
まだまだいろいろ感じることが多く整理がつかないのですが、とりあえず感じるままに・・・。
映画上映後半には縁卓さんのキッチンからフライパンで炒める音やカレーのにおいがしてきて・・・。
素敵な映画と美味しいカレーを堪能した、3Dいえいえ4Dの贅沢な上映会でした。